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スペシャル対談
藤井浩人美濃加茂市長×C H E C K H O U S E 草野謙輔代表
2023年5月3日に、THA PARK |チェックハウス美濃加茂の開業当時を振り返って。
オープン当初掲載された地域情報誌で、藤井浩人市長と、美濃加茂市内に新たな賑わいの拠点「THE PARK」をオープンするCHECK HOUSEの草野謙輔代表の対談が実現!街づくりをテーマに、市の魅力から理想の未来像まで、大いに語ってもらいました。
宿場町の歴史が育んだ住む人の心が温かい街
インタビュー:―まずはお二人が考えるこの街の魅力についてお聞かせください。
市長: 私が美濃加茂市にやって来たのは、中学生のときでした。転校生として、誰も知っている人がいない中に入っていったのですが、それでもみんながとても温かく迎えてくれて……。そのときの印象が強く心の中に残っています。そして大人になり、行政の中で働くようになってから、あらためて街の歴史的背景などを知り、「だから、心の温かい人が多いのか」と。もともと太田宿という宿場町だったからこそ、外からの人を柔軟に受け入れる文化的な素地があったのでしょうし、それが現在の、外国人の方が多く暮らす街の多様性にもつながっているのだと思います。
代表: 私が今回、美濃加茂市に「THE PARK」という商業スペースをつくろうと思ったのは、まさにその太田宿が理由の一つです。あのあたりは情緒のある古い街並みと歴史を感じ、素敵な珈琲店やギャラリーなどがいくつもあって、歩いているだけで「自分もがんばろう」という気持ちになれるんですよね。
市長: 太田宿って、本当にいいですよね。こだわりの強いお店も多くて。
代表: はい。だからこそ、ここを拠点にライフスタイルを絡めた街づくりに取り組んでいきたいと思ったんです。
豊かな暮らしの提案とつながりの醸成を目指して
―「THE PARK」を通じて、どのように街づくりへ貢献しますか。
代表: 私どもはハウスメーカーですから、第一にショールームがあって、付随するかたちでカフェやショップを併設しました。「THE PARK」から、より豊ライフスタイルを提供していきたかないと考えています。ショールームはリゾートを感じる家づくりをコンセプトにしており、イベントやマルシェなどに使っていただけるラボ的なフリースペースも設けているのが特徴です。カフェのメニューは、美濃加茂市出身の料理家・写真家であるminokamoさんこと長尾明子さんと、東京から岐阜に移住してきた料理人の照沼柊子さんに依頼。地元の野菜などを使って、ここでしか提供できないメニューを考えていく予定で、地元の魅力を再発見していただくきっかけになればうれしいです。
インタビュー: 一方のショップは、どのような内容ですか。
代表: ライフスタイルショップとして、私たちが提案するオリジナルの家具や、岐阜を中心とした話題の商品を数多く展開していく予定です。ちなみにこれらのコンセプトは、昨年藤井市長を訪問しまして、美濃加茂エリアの歴史や現状、未来などについて伺った内容をもとに、それらを具現化できる施設として考えたものなんです。
市長: あのときは、こちらからもいろいろな期待をお話しさせていただきましたね。
代表: そこから、藤井市長に地域の家具職人さんをご紹介していただく話も出てきました。ショップに関しては、そうした新たなつながりのハブ的な場所にしたいとも考えています。
地域の子どもたちを大切にしていきたい
インタビュー: 新たなつながりによって、地域により活力が生まれそうですね。市としては新年度、どのような取り組みをお考えですか?
市長: 子育て環境の整備として、出産・子育て家庭の見守りを強化して―新たなつながりによって、地域により活力が生まれそうですね。
インタビュー: 市としては新年度、どのような取り組みをお考えですか?
市長: 子育て環境の整備として、出産・子育て家庭の見守りを強化していきたいと考えています。出産後の4カ月検診や1歳6カ月検診といった節目の時期に、おむつやミルクなど、ご家族が必要とするものを配布しながら、各家庭の悩みや課題を共有できる機会を増やすことで、各家庭とのつながりを育み、行政がしっかりとカバーできるようにしていきます。また、妊娠期から3歳までの子育て期の保護者に、的確な時期に的確な情報を届けられるよう、デジタルの活用にも力をいれていく予定です。
そしてもう一つ、美濃加茂市に生まれ育ったからこそ経験できることを大切にするという方針も掲げています。今後は、一人ひとりの個性がより重要視されてくる時代。子どもたちが里山に触れられる里山保育を通して、個性を育む人材育成に重きを置いていきたいと考えています。
みんなが自信を持ってイキイキと暮らせる街に
インタビュー: 最後に、市の理想の未来像についてお聞かせください。
市長: 美濃加茂市は「世界中の人が憧れる街」をコンセプトにしています。では、それはどんな街でしょうか? 私自身は、住んでいる一人ひとりが自信を持って、イキイキと生活している街だろうと考えています。そのために行政としてできることは、一人ひとりの考え方や価値観と、これまで以上にしっかり向き合っていくこと。そして、そういった一人ひとりの個性を伸ばしていくことが求められていると思います。ただ、どうしても行政だけではできないこともあります。たとえば、おしゃれな要素などですね。私たちがやると、どうしても堅くなってしまいますので(笑)。そのあたりを、今回の「THE PARK」をはじめ、民間のセンスと情報で補ってもらえたらと思っています。
代表: 人が集う場づくりには自信があります(笑)。そして地域の雇用を増やし、この美濃加茂の地で家を建てたいという方のお力になって、地域の活性化に向けた良い循環をつくっていきたいです。
市長: 美濃加茂市は、一見わかりにくいのですが、すごく人を惹きつける要素を持っています。地元の方でも、なかなか気づきにくい点だと思いますので、「THE PARK」がその発信拠点のひとつになってくれるとうれしいです。
代表: 市ともしっかり連携しながら、この街を盛り上げていきたいです。
市長: 大いに期待しています。これからも一緒に、美濃加茂市だからこそできることを考えていきましょう!
THE PARK |チェックハウス美濃加茂
●ハリスコート美濃加茂(オフィシャルInstagram)